The Blood Scooperと子育て本
「The Blood Scooper」
森 博嗣 中央公論新社
「The Blood Scooper」とは「血を掬いとる者」という意味らしい・・・・
うむ。読み終わってもそういう意味なのか、と納得はいかない。
さて、内容。
侍がまだいた時代。カシュウが亡くなった為、山から街に下りてきたゼン。
カシュウは剣の名人でその技を引き継いだゼンは、ひょんなことから庄屋の用心棒になる。その庄屋には「竹の石」と呼ばれる宝があり、その宝を守ろうとするのだが・・・・
てな感じ?ストーリー説明って難しい・・・
さて感想。
360ページほどの本だけど、サクサク読めてしまう。難しい内容はあんまりないし、アニメでも見ているような娯楽本のよう。
雰囲気は漫画の「無限の住人」に似ていました。侍モノといえば「バカボンド」だけど、あれほど剣について悟りきっていないので、さらっと読める感じでしょうか?
ただ、主人公のゼンが剣の達人&純真無垢な青年なので、ストーリー展開がすこし見えてしまうのが残念。
そこがいいところでもあるんだけど。
これは続きがでそうな予感。というか是非続きが読みたい!
しかし、著者の森さんが描く人物はなんとも魅力的である。ちょっと抜けている感じがいいのである。
「絵になる子育てなんかない」
養老孟司+小島慶子 幻冬舎
子育て本・・・・本当はあんまり読む気がなかったんだけどなんとなく。
内容もいまいちピンとこなかったんだけど、小島さんのあとがきに「そうだ、そうだ」と納得。
子育てのモヤモヤをうまく説明してくれました!
以下抜粋
「放っておいたら死んでしまう何もできない存在に私の心身は24時間占拠されました。このいなかった人がいるようになってから、何一つ自分の思い通りにならないのです!なんなんだこれは、と思いました。
(省略)まさに子供は天災のように降りかかってきて、花のように緻密で完璧な摂理で生きていました。その身体の見事な仕上がり具合と人格の未完成ぶりに、私は毎日目をみはり、涙を流し、絶え間なく命の維持に従事させられました。無私とはこういうものだと思ったものです。」
ほんとうにそうだと思いました。
今までは自分のことだけに100パーセント注力していれば良かったのに、今度はなにやら違う。
もういいや!とほっとくわけにもいかず、娘が泣けばなんだかオロオロ、寝ていてもソワソワ。そんな自分にイライラ。
子育てってほんとうに不思議。
さてさて、長くなってしまいました。
そろそろ私を振り回す愛すべき娘ちゃんが起きそうです。本日はこれにて。
by kishiroyou
| 2012-07-05 09:36
| book
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